裁判・司法
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裁判Plus 司法のリアル
「幸せにしたいけど憎い」 5歳置き去りの理由と母の再出発
2026/5/4 06:00ストーリー 2460文字「逃げたかった。息子を幸せにしたい気持ちだったが、憎い思いも抱いていた」 26歳のシングルマザーは法廷で涙ながらに心境を明かした。 夜職に就いて家計をやりくりしたが、電気の供給がついに止まった。 真夏の自宅に5歳の長男を置き去りにして、知人の家に出かけた。 無垢(むく)な息子は、そんな母を見送り手
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「こども六法」著者、山崎聡一郎さんが講演 法教育の課題に言及
2026/5/3 17:15 674文字小学校でいじめにあった経験から、子どもが必要な時に参照できるように法律をやさしく解説した「こども六法」を出版し、オンラインの法律教室を運営する山崎聡一郎さん(32)。教室が開設5周年を迎えたのを機に、東京都文京区内で2日、シンポジウムを開いた。 山崎さんはいじめにあった時、小学校で教わる憲法を熟読
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「亡霊が出る」現代史家が見たナーバスな元少将 東京裁判80年
2026/5/3 14:00 794文字今から80年前の1946年5月3日、世界のまなざしが東京・市ケ谷の一つの法廷に向けられていた。 この日、開廷した極東国際軍事裁判(東京裁判)。第二次世界大戦の敗戦後、東条英機元首相ら日本の軍事的・政治的指導者28人が「平和に対する罪」でA級戦犯として起訴され、連合国側11カ国によって裁かれた。 法
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A級戦犯の素顔は…93歳の現代史家・秦郁彦さんが語る東京裁判
2026/5/3 06:30深掘り 2908文字「ははあ、あのへんが裁判官の席」 天井の高い室内を見回しながら、現代史家の秦郁彦さん(93)はつぶやいた。 2025年12月、東京・市ケ谷の防衛省。極東国際軍事裁判(東京裁判)が行われた法廷に、秦さんは立っていた。 満州事変から太平洋戦争までの日本の政治的・軍事的指導者を戦勝国が裁いた東京裁判は、
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「新たな裁判像を」 司法ニーズ増大、憲法記念日で最高裁長官
2026/5/3 05:00 549文字最高裁の今崎幸彦長官は3日の憲法記念日を前に記者会見した。社会の構造変化や価値観の多様化に伴い司法に対する国民のニーズが増大しているとし、5月21日から全面的に始まる民事裁判のIT化などを通して「新たな裁判像を定着させることが重要だ」と語った。 日本国憲法は3日に施行から79年を迎え、11月には公
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水俣病「子世代」が患者認定求め上告 高裁「他の疾患可能性」
2026/5/1 18:14 351文字胎児・小児期にメチル水銀の被害を受けたのに、公害健康被害補償法に基づく水俣病の患者認定申請を棄却処分にされたとして、熊本、鹿児島両県に住む60~70代の男女7人が両県に処分取り消しと患者認定を求めた訴訟で、原告側は1日、1審と同様に全員を水俣病と認めず、控訴を棄却した4月23日の福岡高裁判決を不服
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名古屋高検、検察官の聞き取り調査開始 再審無罪の福井中3殺害
2026/5/1 16:23 590文字1986年に福井市で中学3年の女子生徒(当時15歳)が殺害された事件で、前川彰司さん(60)の再審無罪が確定したことを受け、名古屋高検は1日、事件の公判に関わった検察官への聞き取り調査を始めたと発表した。前川さんの再審無罪を受け、同高検が検察官に聞き取りを行うのは初めて。調査対象には退職者も含まれ
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再審見直しの法務省案「検察の、検察による…」 稲田氏が批判
2026/5/1 06:30 724文字確定した刑事裁判をやり直す再審制度の見直しを巡り、自民党の稲田朋美元政調会長が毎日新聞のインタビューに応じた。法務省が自民に示した案のままでは「検察の、検察による、検察のための法律」だと批判。法務省・検察庁に厳しい姿勢を続けていては「いつか検察に刺されるぞ」と心配する声が党内にあることについては「
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水俣病公式確認から70年 患者認定や損害賠償訴訟、今もなお
2026/5/1 05:00 495文字1956年5月に水俣病が公式確認されて1日で70年が経過した。熊本県水俣市では30日、石原宏高環境相が被害者団体と懇談したが、団体側が求める救済の拡充に踏み込むことはなかった。高度経済成長期に企業活動が環境汚染を引き起こし、人々の命と暮らしを奪った「公害の原点」が残した課題は依然、解消していない。
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読む政治
再審見直しは「検察vs自民党の戦い」 稲田氏はなぜ詰め寄った
2026/4/30 18:00動画あり 1922文字法務省が自民党に提示した再審制度見直し案(刑事訴訟法改正案)を議員有志が激しく批判し、国会提出のめどが立たない事態になっている。批判の急先鋒(せんぽう)である稲田朋美・元政調会長は取材に対し、法務省案では冤罪(えんざい)被害者の早期救済につながらないとして訴えた。「これは検察対自民党の戦いだ」 ◇
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防戦一方、追い込まれた法務省 再審見直し「錦の御旗」通じず
2026/4/30 17:45深掘り動画あり 1532文字確定した刑事裁判をやり直す再審制度の改正議論を巡り、法務省が自民党から「政治の力」を突きつけられ、法案の修正を余儀なくされている。 政府と与党は本来は「同志」のはず。異例の事態だ。 取材を進めると、簡単に折れるわけにいかない法務省の事情が浮かぶ。 ◇法務省はどこまで「降りる」のか 法務省は当初、法
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「生き地獄」女性検事が大阪地検に辞表 元検事正から性的暴行
2026/4/30 17:35 438文字元大阪地検検事正の北川健太郎被告(66)が元部下への準強制性交罪に問われた事件で、被害を訴えている女性検事が30日、大阪地検に辞表を提出し、記者会見を開いた。同僚副検事による誹謗中傷など二次被害があったと訴え、検察組織を批判。「復職する道を整えてもらえず、被害もなかったかのように扱われた。生き地獄
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読む政治
「稲田の乱」で一気に関心増 怒号飛び交う自民再審論議の行方
2026/4/30 17:30深掘り動画あり 2936文字「いや先生、ひな壇だから」 「じゃあ、降りますわ」 ◇始まりは「古庄の変」 3月24日、自民党本部8階会議室で開かれた法務部会・司法制度調査会合同会議。法務部会長代理の古庄玄知(こしょうはるとも)参院議員は、挙手を続けても発言の機会がまわってこないとみると、執行部の「ひな壇席」から立ち上がった。ざ
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エホバ信者が名古屋市立大を提訴 無輸血理由に手術拒否され
2026/4/30 13:47 569文字宗教団体「エホバの証人」の信者であることを理由に前立腺がんの手術を断られ、精神的苦痛を受けたとして、名古屋市の男性が、同市立大付属東部医療センター(同市千種区)を運営する名市大に330万円の損害賠償を求め名古屋地裁に提訴した。1月28日付。 訴状などによると、男性は2024年8月、前立腺がんの疑い
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裁判Plus 司法のリアル
大人の都合で「なかったこと」にされた女児の人生 18年後の真実
2026/4/30 05:00ストーリー 2672文字冷たくなった女児の遺体に触れ、犯した罪の重さを思った。しかし、自首する覚悟はなく、遺体を埋めることもできず、コンクリート詰めにして手元に置いた。 女児を死に至らしめた事実をひた隠しにして生きてきたが、18年余の歳月を経て、すべてが白日の下にさらされた。 ◇経済苦で実家へ 被告と接点 3月、大阪地裁
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大阪市、絆HD側の刑事告発検討 4事業所で障害者就労不正受給
2026/4/28 20:02 477文字大阪市の福祉関連会社「絆ホールディングス(HD)」傘下の4事業所が障害者就労支援の加算金を不正受給していた問題で、横山英幸市長は28日、絆HD側を詐欺容疑などで刑事告訴・告発することを検討していると明らかにした。 市によると、絆HD傘下の4事業所は「就労移行支援体制加算」と呼ばれる加算金計約150
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東京医科大元理事長ら有罪確定へ 文科省の私大支援汚職 最高裁
2026/4/28 18:15 269文字最高裁第3小法廷(平木正洋裁判長)は、文部科学省の私大支援事業を巡る汚職事件で、便宜を図ってもらう見返りに元文科省科学技術・学術政策局長佐野太被告(66)=受託収賄罪で控訴審公判中=の次男を東京医科大に合格させたとして、贈賄罪に問われた大学の元理事長臼井正彦被告(85)ら3被告の上告を棄却する決定
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被告人「幼少期から殺人衝動あった」 神奈川の承諾殺人公判
2026/4/27 20:16 440文字横浜市やさいたま市で2人の女性を同意を得た上で殺害したとして、承諾殺人などの罪に問われた無職、斎藤純被告(32)の公判が27日、さいたま地裁(井下田英樹裁判長)で開かれた。被告人質問で、斎藤被告は事件までの経緯を語り、殺人への衝動が「幼少の頃からあった」と述べた。 被告の説明によると、小学校の高学
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再審制度巡り高市首相「私一人で決めていいことではない」
2026/4/27 12:13 479文字高市早苗首相は27日の参院予算委で、確定した刑事裁判をやり直す再審制度の改正議論を巡り、自身が最終判断を下すことに慎重な姿勢を示した。「私一人の政治決断で決めていいことではない」と述べた。立憲民主党会派に所属する泉房穂氏への答弁。 再審制度の見直しは、再審開始決定に対する検察官の不服申し立て(抗告
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裁判Plus 司法のリアル
「ストッケ」訴訟は製品開発現場の指針になる 最高裁判決を解説
2026/4/26 17:00深掘り 2100文字デザイン性の高い家具に著作権が認められるかどうかが争われた訴訟の上告審判決で、最高裁第2小法廷(岡村和美裁判長)は24日、判例となる判断を示した。 訴訟の対象となったのは、ノルウェーの家具メーカー「ストッケ・エイエス」の子ども用の椅子。日本の家庭でも親しまれてきたデザインで、似たような商品を見かけ
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