IT開発プロジェクトでは、プロジェクトマネジャーが、発注者からの機能追加や変更要望を、上司に相談せずに独断で受けてしまうことがあります。その結果、予算を超過したり計画が遅れたりして、プロジェクト自体が頓挫することも日常茶飯事です。
発注者の声を聞きすぎるとプロジェクトは失敗する
IT紛争の訴訟では、こうした失敗は開発業者側の責任とされる傾向があります。2012年3月の東京地裁判決でも、開発業者がプロジェクト管理義務を果たしていなかったという内容の厳しい判断が下されました。紛争調停委員の私の経験から言えば、問題の原因は、プロジェクトマネジャーが上司に相談して判断を仰がないことにあります。
プロジェクトマネジャーは日々、発注者側と顔を合わせます。プロジェクト成功のためには事を構えたくない、という心理が働き、何かと発注者の顔色をうかがってしまいます。失敗すれば自分のキャリアに傷が付き、自信やプライドも揺らぐでしょうから当然ですが、これが失敗の芽になるのです。
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