私は36年余、公務員として国の行政に携わってきた。誰でも、仕事や職場の関係で、悩んだり迷ったりすることがある。そんな時、論語はよきアドバイザーであり、水先案内人だった。
論語は、孔子とその弟子たちのことばや行動を記したものである。論語を初めて通読したのは大学時代。その当時は、あまりピンとこなかった。しかし、社会人になり、人生経験を重ねるにつれて、論語のことばが心に響くようになってきた。
行政の世界では、「利益」ではなく「公益」を追求する。しかし、何が公益かは人によって異なる。経済成長か環境保護か、規制改革か安全・安心か。互いに矛盾する公益がぶつかり合い、対立することもある。企業経営でも、プロジェクトの進め方や経営の方針を巡って、社内で意見の対立が生じるのは間々あること。しかし、対立しているだけでは、事態は前に進まない。そんな時どうするか。
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