第一章 勝ちに見放されたガキ大将
泣くよかひっ飛べ(一)
幼い頃の稲盛は先述の通りの甘えん坊で、外でも兄の後ろばかりついて歩く内気な子どもだった。
「小学校に行く前だったと記憶しておりますが…」
と稲盛がこの頃の思い出話をしてくれた。
兄たちと一緒に原良(はらら)の畦道(あぜみち)を歩いている時、小さな灌漑(かんがい)用水にさしかかった。
それをみんな、手前から走って飛び越えていく。ところが小さい和夫は自信がない。飛び越えようか迷っているうち涙が出てきて泣きべそをかいてしまった。
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