今に限ったことではないのかもしれないが、このところ、若い人たちと話していると物事のありようを考えたいとか、生きる意味を見つけたいとか、そんな思いに接することがときどきある。ただそれは、はっきりと形を持っているのではない。淡くてぼんやりとしている。
だから、哲学書を開いたり、思想史の講座を聞きに行ったりといった行為にはなかなか結び付かない。「考えたい」という気持ちはほのかにあっても、何をしたらいいかわからないし、哲学や思想は敷居が高いというのが実情だろう。
吉野源三郎の原作、羽賀翔一のマンガによる「漫画 君たちはどう生きるか」(マガジンハウス)が人気を集めているのには、こんな背景があるのではないだろうか。
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