自己否定の暗闇から理想を見いだそうとした作家・高橋和巳(1931~71年)が、青春についてこんなことを書いていた。
「青年期にも打算はあり、裏切りはあり、屈服はある。だが、彼らは打算や裏切りや屈服を、当然のことだとは少なくとも考えない。その一点によってのみ、すべての未熟さは償われる」(「自立と挫折の青春像-わが青年論」1966年)
一昨年再結成して話題を呼んだロックグループ、ザ・イエロー・モンキーの「JAM」(96年)という歌を初めて聴いたとき、半世紀以上前の青春論を思い出した。
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