南アフリカ編(3)
聞いていたレベルまでの治安の悪さは感じなかったケープタウンのダウンタウンで、5日間の契約でレンタカーを借りた筆者と長男。11時に豪華民泊をチェックアウトして、いよいよ南アフリカ長距離ドライブに出発する。まずは南に向かって、有名な喜望峰を目指したのだが……。
美しい海岸沿いの道を喜望峰に向け走る
ケープタウンは「アフリカの南端にある町」という印象だが、その港は実際には北に面している。この連載で紹介したスリランカのコロンボやレバノンのベイルートと同じ地形で、南北方向に走る海岸から、しゃくり上げた左肩のように西に突き出した岬の、北面に市街が築かれているからだ。南半球なので、その方が日当たりもいい。そして、南に細長く延びる喜望峰(ケープ・オブ・グッド・ホープ)までは、ここからまだ70キロも南下しなくてはならない。
市街の背後にはテーブルマウンテンがそびえたっているはずなのだが、その手前のシグナルヒルまでもが、今日も雨雲の中だ。これでは仮に登っても眺望が利かない。しかし筆者訪問の頃まで空前の水不足に見舞われていたこの街にとっては、恵みの雨なのだから文句も言えないだろう。縁がなかったとあきらめて、街を出る。
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