女性は女性をライバル視するし、男性は男性を敵視する傾向が強い。もちろん男性が女性に、女性が男性に嫉妬心を抱くこともあるが、一般的な傾向として、異性よりも同性の行為のほうが気に障るようだ。
それは、本来は自分が所有するはずだったものを奪われたという怒り、または奪われるかもしれないという危機感が嫉妬のもとになっているからである。
たとえば、昭和初期に活躍した女流作家の林芙美子(1903~51年)は、他の女流作家に仕事をさせないためにさまざまな妨害工作をしたそうである。林芙美子は、苦労して貧困の中から身を起こし流行作家になったため、流行作家になってからは、ライバルの進出に目を光らせ、台頭してきそうな若い女性作家を妨害したという(嵐山光三郎「追悼の達人」新潮文庫)。
この記事は有料記事です。
残り1138文字(全文1472文字)
投稿にはログインが必要です。
注目コンテンツ







