細田さん(仮名、36歳女性)は、あるメーカーの経理職です。この会社の産業医を務める私は、年明けに細田さんから「もうしばらくすると花粉症のシーズンです。毎年、症状が出始めてから市販薬で対処するのですが、鼻水とくしゃみで仕事に集中しづらいです」と相談されました。今シーズンは新型コロナウイルス感染症が拡大していることもあり、くしゃみを防ぎたいとも言います。
花粉症のメカニズム
花粉症はアレルギー疾患の一つで、花粉などの抗原(アレルゲン)が体内に入り、抗体と結びついて反応することで、ヒスタミンという物質が放出されることにより発生します。主な症状は、くしゃみや鼻水、目のかゆみで、頭痛や倦怠(けんたい)感を伴うこともあります。
こうした症状により、日常生活に大きな影響が出ます。また、仕事への集中力をそぎ、効率が下がりかねません。
春先のアレルゲンは主にスギですが、ヒノキのケースもあります。また、季節を問わずに症状が出る人もいて、夏はイネ、秋はブタクサやヨモギがアレルゲンになりえます。ハウスダストやカビに反応する人もいます。
アレルギー症状のある人は、主治医に自分のアレルゲンを特定してもらうのも一案です。どのアレルゲンを注意すればよいか、対策を立てやすくなります。
職場でできる対策は
細田さんには、ま…
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