安田さん(仮名、27歳男性)は、従業員数約500人の建設会社で営業担当を務めています。産業医である私は先日、安田さんから「もうすぐ担当のプレゼンがあるのですが、そのことを考えると動悸(どうき)や息苦しさを感じて、プレゼンが怖い」と相談を受けました。私は「不安症」の疑いがあると考えました。
プレゼンで「失敗」
安田さんは大学卒業後に入社し、これまで先輩から指導を受けながら仕事を覚えてきましたが、数カ月前に初めて顧客の前でプレゼンし、契約を取れず失敗してしまいました。安田さんは「今度も失敗したら、と思うと何を準備すればいいのかわからなくなってしまいます」と話します。
さらに話を聞くと、日常生活の中でも家事をしているときや電車に乗ろうとするときにも動悸があり、しばらく休んでしまうことがあるといいます。寝つきが悪い日もあり、そうした状況が1カ月ほど続いていました。
不安を感じるのは、人が生活していく上で必要なことです。不安があるからこそ、未来を予測して危険を回避するための対応を考えたりすることができます。しかし、過剰に不安を感じることで、動悸などの身体的な症状が出て仕事や日常生活に影響してしまうケースもあります。これが不安症の症状で、安田さんも発症しているようでした。
上司の評価は……
私は安田…
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