株主総会のリハーサル(2)
企業が株主総会に向けて行うリハーサルのハイライトは、役員と株主役との質疑応答です。株主の質問には的確に答えなければなりません。本番と同じ会場で、トップをはじめ役員が壇上に並び、会場には株主役の人が座り整理をする係員もいて、本番さながらのリハーサルを行います。
基本的な質問からひねった質問へ
リハーサルの質問はどう選ぶのでしょうか。早い段階のリハーサルでは基本的な質問をします。「自社製品の売れ行き」や「今後の事業展開」、「海外進出をどう考えるか」といった内容です。最初から厳しく質問して役員が気を悪くしても困るので、あまり難しくない事柄を質問します。
まず、役員全員に質問し、ひと通り回答してもらいます。事務局のスタッフは想定問答集を準備します。ただし、想定問答集に載っているのと違う質問には役にたちません。本番で想定問答のまま答えてしまい、株主から「質問に答えていない」とクレームをつけられることもあります。
本番直前のリハーサルでは、デリケートで難しい質問をします。想定問答集通りではなく、少し角度を変えたり、質問に一ひねり、二ひねり加えたりします。例えば事業で赤字が出てしまった会社の場合、「赤字の原因は何か、なぜこうなったのか」といった質問と、「今後、どう対応するのか」といった質問では回答する内容が異なります。
ピントがずれた答えが返ってきたときには、「そんなことを聞いてませんよ」と重ねて質問をします。そうした回答をする役員は、質問をきちんと聞いていないことが多いです。株主の質問を最後まで注意深く聞き、何を聞いているのかしっかり把握してから答えるよう…
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