外国人の購入者たち(3)
東京都内で暮らす米国人男性、ジョージさん(40代、仮名)は2011、12年に不動産仲介業者から紹介された中古アパート2棟を、スルガ銀行の融資で購入した。ジョージさんは2棟購入をきっかけに、外国人が所有する物件を専門に管理する会社を手伝い始めた。
都内には外国人に不動産投資を誘う仲介業者がいくつもあった。業者とスルガ銀行は共催で「不動産投資セミナー」をたびたび開き、物件の購入者を掘り起こしていた。ジョージさんは外国人をセミナーに勧誘するよう頼まれ、セミナーにも顔を出すようになった。13年から16年ごろのことだ。
客の対象は「年収700万円以上」
日本人客を対象とするセミナーには多いときには50人ほど集まることがあった。一方、外国人向けに英語で行われるセミナーにも10人ほどが参加することがあった。客の対象は「年収700万円以上」だった。
セミナーの前半は仲介業者が話をする。「フルローンが可能な驚きの手法」「1人平均3棟買っています」といった説明があり、中古物件を次々と紹介していく。それが終わると、スルガ銀行の行員が入ってきて、会場内に設けられた打ち合わせスペースで、関心を持った客と個別に話を始めるパターンだった。
ジョージさんはセミナーに来ていた業者や行員と名刺を交わし、顔なじみもできた。東京支店の行員がセミナー開催連絡と物件情報の紹介メールを繰り返し送ってきた。一方、渋谷支店の行員がジョージさんに紹介したのは、仲介業者だった。
「新規業者様のご紹介」行員からのメール
「お世話になっております。スルガ銀行の○○です。先ほど、ご連絡させて頂いた新規業…
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