しぶとい。健康雑誌化、終活雑誌化しているおじさん週刊誌の「ヘア」もの。週刊ポスト7月2日号は、巻末カラー特集「女性の裸体と陰毛にかくも惹かれる謎を解く ヘアヌード3万年史」。
なぜ「3万年」かというと、旧石器時代に描かれた仏ショーヴェ洞窟の壁画には女性の下半身とともにしっかり陰毛が描かれており、これが女性器を描いた世界最古のものとされるからだそうだ。
「ヘアめぐる権力との攻防史」?
飛んで、日本では幕末開国期以降、陰毛は猥雑(わいざつ)なものと考えられるようになり、戦後も、刑法のわいせつ物頒布罪の規制と「表現の自由」のせめぎあいが続いた。
1991年出版の俳優・樋口可南子さんの写真集「water fruit」(朝日出版社)は、「わいせつをめぐる表現規制と果敢に戦ってきた写真家・篠山紀信が撮影を担当し、その後のヘアヌードブームに火をつけた」(週刊ポスト7月2日号)とされ、91年はヘアヌード元年となる。
週刊現代7月3日号も巻末カラー特集で「なぜ人類に残されたか、なぜその形なのか 『陰毛』の研究 その淫微な快楽」。
同誌は「人類を魅了してやまない恥毛の神秘に迫る」としているが、私には女性のヘアと女性器の関係の記事は正視に堪えず、「神秘」は感じなかった。要するに女性器への関心だけではないか。
週刊現代も「ヘアをめぐる権力との攻防史」と振りかぶった。私自身、週刊誌(サンデー毎日)で仕事をした経験からすると、「芸術」とか「表現の自由」はとってつけた理屈で、「ヘアヌード」は売り上げを伸ばすネタだからでしょう、と言いたくなる。
「性表現の自由進めた」と元編集者
「ヘアヌード」という言葉…
この記事は有料記事です。
残り1177文字(全文1873文字)
投稿にはログインが必要です。
注目コンテンツ







