走ってみたトヨタ86とスバルBRZ(2)
トヨタ自動車とSUBARU(スバル)が共同開発した新型スポーツカー「トヨタGR86(ハチロク)」と「スバルBRZ」のプロトタイプ(発売前の最終試作車)に千葉県の「袖ケ浦フォレストレースウェイ」で試乗したところ、「走り」の違いに驚いた。
後輪駆動の走りを堪能しようと、降雨直後で少しぬれたヘアピンコーナーでステアリングをやや多めに切り込み、アクセルを少しだけ多く踏んでみた。ここで後輪がわずかに外側に滑り出すのが一般的な後輪駆動車の特長だ。
ところがBRZは何事も起きなかった。直線でもコーナリングでもBRZは4輪が路面に吸い付くような安定した走りを見せた。
これに対して、GR86は違った。期待通りと言うべきか、後輪がわずかに滑りだす挙動を感じたのだ。後輪が一瞬、ピッと反応するような感触だ。BRZも、より強くアクセルを踏めば同じ挙動が起きただろうが、今回はそこにまで至らなかった。
コーナリングで感じる「走り」の違い
試乗会に合わせ、トヨタとスバルが会場で開いた開発エンジニアへのインタビューで、筆者はいろいろ質問してみた。
共同開発のGR86とBRZは姉妹車で、基本的なエンジンや車体の寸法は一緒だ。走りも基本的に同じはずだが、サーキットのコーナリングで違いを感じるのはなぜなのか。
「我々がGR86で目指したのはキビキビ感やダイレクト感だ。ドライバーがステアリングやアクセル、ブレーキを操作した時の適切なレスポンスを重視している」と、GR86の走行性能のとりまとめを担当したトヨタの藤原裕也氏は語った。
これに対して、BRZの走行性能のとりまとめ役となったスバルの…
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