産業医である私は、建設会社社長の坂上さん(仮名、50代男性)から相談を受けました。「先日、マスクをして作業していた従業員が熱中症になりました。受診した病院の医師からは、マスクをしたままの重労働はよくない、といわれました」といいます。現場は多くの従業員が作業していますが、新型コロナウイルスの感染防止対策もしなければなりません。梅雨が明け、真夏を迎える中での対策を坂上さんと一緒に改めて考えました。
屋外で活動する人は要注意
和歌山県では5月、約70社の400~500人が作業をしていた建設現場で新型コロナのクラスターが発生し、35人の陽性が判明しました。人同士が接近した可能性があるのは休憩や会議の場面と考えられています。
建設現場は多くの人が働くため、感染防止対策が大事です。一方で、この季節の熱中症は命に関わる危険があり、その対策も求められます。また、こうした対策は、開幕した東京オリンピックの選手や大会関係者、ボランティア、あるいは屋外で活動する人にも必要な場面が出てくるかもしれません。
一般的に、建設現場では安全対策のため、複数人で確認をしながら作業を進めます。定時で休憩を取り、その際は従業員が休憩所に集まることが多くあります。
坂上さんは「これまで感染予防対策として、マスクの着用を徹底する一方、一つの作業に関わる人数を極力減らし、できる限り機械に頼るようにしています。休憩は、時間…
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