先日、「45歳定年制を敷く」というサントリーホールディングスの新浪剛史社長の発言がさまざまな議論を巻き起こしたが、米国でも年齢という枠組みにこだわった議論がされないわけではない。例えば、私が拠点を持つシリコンバレーやシアトルのIT業界では、30代で既に古株扱いだ。私がグーグル本社で勤務していた頃は、周りが20代半ばの人ばかりで驚いた。同僚の30代半ばの人が自分をすごく年上に感じる、と言っていたのを思い出す。
現場に高齢者がいない弊害
そんなIT業界、とりわけ世界最大の科学的かつ教育的なコンピューターサイエンス学会であるACM(Association for Computing Machinery、計算機協会)には、人工知能(AI)研究を推進するさまざまな大学の研究者が参加している。協会が発行する月刊誌の2021年7月号では、実に20校にも及ぶグローバルな研究機関の教授らが…
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パロアルトインサイトCEO/ AIビジネスデザイナー
2010年にハーバードビジネススクールでMBA(経営学修士)を取得後、米グーグル本社でシニアストラテジストとして、多数のAIプロジェクトを手がける。グーグル退社後、人事系スタートアップや流通系AIベンチャーを経て、2017年に日本企業にAI開発を行うパロアルトインサイトを起業。著書に「いまこそ知りたいDX戦略」「いまこそ知りたいAIビジネス」(ディスカヴァー・トゥエンティワン)など。パロアルトインサイトHP
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