「人生って面白いですね。いろんなドラマがあります。半年前、5兆円の最終利益を出したと胸を張りましたが、また嵐の中に突入しました。冬の木枯らしです」
孫正義会長兼社長が登壇するソフトバンクグループ(SBG)の決算発表は、毎回孫氏の巧みな話術とともに、ジェットコースターのように激しく上下するSBGの業績が注目される。
6四半期ぶりの最終赤字
11月8日に発表した2021年7~9月期の連結決算は最終(当期)損益が3979億円の赤字となった。赤字に転落するのは6四半期ぶりだ。通信会社から投資会社に大きく軸足を移したSBGの業績は保有する株価に大きく左右される。
今年5月に発表した21年3月期の最終利益は4兆9879億円で、日本企業としてトヨタ自動車を抜き過去最高となった。今回は一転し、中国のネット通販大手・アリババ集団など投資先の中国企業の株価が下落したのが響いた。
孫氏は「中国のハイテク株は受難の時期だ」と述べ、米中貿易摩擦や中国政府の規制強化などで中国企業の株価が下がったことが主因だとした。
「一大事だが悲観しなくてよい」
孫氏が最終損益より重視するという保有株式の「時価純資産」(SBG傘下の企業や投資先の株式の価値から負債を引いた値)も下落。21年6月末の27.0兆円から21年9月末には20.9兆円となり、「たった3カ月で6兆円も減ってしまった。株主のみなさんには一大事だが、そこまで悲観しなくてよい」とも述べた。一体、どういうことか。
孫氏はSBG株式の時価総額が11月8日時点で10.6兆円で、時価純資産(同日時点で22.1兆円)に比べると52%も割安で「実際の実力よりも大幅に株価が下がっている」と…
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