星野リゾートの星野佳路代表は最近、人気マンガ「ドラえもん」を生み出した藤子・F・不二雄さんのことを「すごい天才だ」と感じています。一方で、ライバルと目するのは米国の巨大ホテルチェーン。それぞれ、どんな理由なのでしょう。星野さんが語ります。
星野佳路の家業のメソッド
最近、私が「すごい天才だ」と思っているのは、藤子・F・不二雄さんです。代表作である「ドラえもん」は、世界中で人気を集めているのに「どこからみても日本的」だからです。
日本というものをベタに表現しようとすれば、腰に刀を差したサムライや忍者が出てきて、というストーリーになりますが、ドラえもんが描くのは、そういうベタな日本ではありません。しかし、登場人物たちの会話や行動に映し出される価値観や文化、周囲の風景、ひみつ道具の登場の仕方といったあらゆる部分に、海外では誕生し得ない「日本ならでは」を感じます。
ひみつ道具のネーミングも素晴らしい。私たちは、宿泊施設のブランド名など、いろいろ考えすぎてしまいがちですが、タケコプターひとつ取っても、何であるかが一発でわかります。名前が竹とんぼから取られているように、日本文化がなくては発想し得なかったものであるのに、世界でも受け入れられている。この部分が私の感じる「すごさ」です。
私が「日本ならでは」を意識するのは、星野リゾートのライバルが「ハイアット」「ヒルトン」「マリオット」といったホテルチェーンを展開する外資系ホテル会社だからでもあります。彼らは日本の地方、日本の温泉地に次々に進出してきています。
星野リゾートにとって、外資系ホテルチェーンとの差別化ポイントは…
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