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もはや懐かしい? タピオカブームはいつ終わったのか

廣瀬涼・ニッセイ基礎研究所・生活研究部研究員
 
 

 タピオカと聞くと、もはや「懐かしい」とさえ感じる人もいるでしょう。ブームが始まったのは2018年ごろから。「タピる」「タピ活」といった流行語も生み、翌19年はまさに「タピオカイヤー」と言える1年でした。東京・原宿などのタピオカドリンク店に行列ができている様子は大手メディアもこぞって取り上げ、ブームを増幅させていきました。

 ところが20年に入ると退潮の兆しが見え始めます。いったい何が分岐点となったのでしょうか。今回からは現代消費ブームの興亡に注目していきます。

20年前半はタピオカ関連企業が増えたが……

 東京商工リサーチによると、タピオカ関連事業を行う会社は19年春ごろから急増し、同年8月時点で60社ありました。それが20年3月には112社まで増えています。

 52社の増加ですからブームはまだ続いているように見えますが、このうち半数近い24社は新設の法人。新規に参入した会社の本業を見ていくと、「パンケーキカフェ」「助成金コンサルティング」「売電事業」などさまざまでした。

 意地悪な言い方をすれば、本業とは別にタピオカブームにあやかる形で、副業的に店舗展開をする会社も増えていたということで…

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ニッセイ基礎研究所・生活研究部研究員

 1989年生まれ、静岡県出身。2019年、大学院博士課程在学中にニッセイ基礎研究所に研究員として入社。専門は現代消費文化論。「オタクの消費」を主なテーマとし、10年以上、彼らの消費欲求の源泉を研究。若者(Z世代)の消費文化についても講演や各種メディアで発表を行っている。NHK「BS1スペシャル-『“Z世代”と“コロナ”』」、テレビ朝日「羽鳥慎一モーニングショー」、TBS「マツコの知らない世界」などで製作協力。本人は生粋のディズニーオタク。