A輔さん(22)は東京都内の従業員50人ほどの動画コンテンツ制作会社で、今年4月から新卒採用で働いています。7月の連休時、頭痛と喉の痛みがあり、PCR検査を受けたところ、新型コロナウイルスの陽性反応となりました。体温は少し高めでしたが、寝込むほどではありません。連休前に自分が担当した仕事と給料のことが気になっています。
A輔さんは会社の近くで1人暮らしなので、自宅療養することにしました。検査を受けることは会社に伝えており、結果を連絡したところ、ゆっくり休養するように言われました。何か必要なものがあれば届けること、容体に変化があれば会社にも一報を入れるようにも言われました。
先輩からメッセージ
自宅療養2日目、先輩のB太郎さん(27)からメッセージが入りました。A輔さんが1人暮らしのため、健康状態が悪化していないか、食べ物や飲み物などに不自由していないか、皆が心配していると伝えてきました。
さらに「もし体調が良ければ、リモート会議システムを使って話をしないか」ということでした。A輔さんは喉の痛みが少し残る程度だったので、B太郎さんの申し出をありがたく思いました。
指定の時間にA輔さんがリモート会議システムにアクセスすると、B太郎さんだけでなく、同じ部署の社員や社長(32)まで顔を出してくれました。皆、口々に「元気そうでよかった」と言ってくれました。
新入社員で有給休暇なく
自宅療養3日目、A輔さんは喉の痛みもすっかりなくなり、自分の仕事が気になりました。A輔さんは新入社員で、まだ有給休暇はありません。休んだ分は欠勤となり、給料が減ってしまいます。色々考えた結果、リモートワークでできる仕事がないか…
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特定社会保険労務士
大阪市出身。2023年、大阪大学大学院法学研究科博士後期課程単位取得退学。法学博士(大阪大学2026年)。井寄事務所(大阪市中央区)代表。著書(共著)に『労働事件予防の実務』(第一法規)など。http://www.sr-iyori.com/







