経済プレミアインタビュー フォロー

「日本株の多すぎるリスク」ストラテジストが丸ごと分析

平野純一・週刊エコノミスト編集部記者
株価と為替の動きに注目が集まる=東京都中央区の上田東短フォレックスで2022年10月12日午前9時36分、長谷川直亮撮影
株価と為替の動きに注目が集まる=東京都中央区の上田東短フォレックスで2022年10月12日午前9時36分、長谷川直亮撮影

ニッセイ基礎研究所・井出真吾氏に聞く

 株価の動きがさえない。世界的なインフレ、各国中央銀行の利上げ、急速に進む円安、国内外の景気動向など、さまざまな要因が株価に影響を与えている。今後の見通しをニッセイ基礎研究所の井出真吾・チーフ株式ストラテジストに聞いた。井出氏は「市場にはかつてなくリスク要因が多くなっている」と話す。【聞き手は経済プレミア編集部・平野純一】

 ――最近の株価の動きをどう見ますか。

 ◆今、株価に対するリスク要因がかつてなく多くあります。まずは世界の市場関係者が注視する米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げがいつまで続くかです。さらには利上げの原因のインフレはいつ収まるか。これらの結果、米国の景気がどうなるかに注目です。

 加えて、欧州経済は米国以上に深刻で、中国経済もかなりの減速が予想されます。ウクライナ戦争を発端とするエネルギー危機はいつまで続くのかも重大な問題です。市場にはこれだけ多くの不安定要素があり、資金が積極的に入ってくる環境にはありません。

FF金利は5%まで上がる?

 ――リスク要因を個々にお聞きします。まずは米国から。

 ◆米国は年内に11月と12月の2回、連邦公開市場委員会(FOMC)があり、今のところ11月は0.75%、12月は0.50%の利上げと予想しています。仮に12月も0.75%の利上げになるようだと米国景気へのダメージは大きく、株価にもかなりマイナスです…

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週刊エコノミスト編集部記者

1962年生まれ。87年毎日新聞社入社。盛岡支局、サンデー毎日編集部、経済部、週刊エコノミスト編集部などを経て2016年から経済プレミア編集部。23年2月から現職。金融、為替、証券、マクロ経済などを中心に取材。