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楽天モバイル「プラチナバンド前進」でも他社の負担は?

石野純也・ケータイジャーナリスト
楽天モバイルのプラチナバンド取得が現実味を帯びてきた(楽天の三木谷浩史会長兼社長)
楽天モバイルのプラチナバンド取得が現実味を帯びてきた(楽天の三木谷浩史会長兼社長)

 楽天モバイルが、携帯電波の中でつながりやすい「プラチナバンド」の獲得に向けて大きく前進した。総務省の有識者会議で議論が続いていたが、11月8日に出された報告書案は、楽天モバイルの主張がほぼ反映された形になった。その中身を見ていきたい。

電波の「再割り当て」を議論

 「プラチナバンド」は700~900メガヘルツ(MHz)の周波数帯を指す。携帯電波の中では低い周波数で、建物の中などにも入ってつながりやすい。楽天が目指しているのは、800~900MHz帯の取得だ。

 10月1日に施行された改正電波法で、競合する他社からの申請があった場合は、既存の通信事業者が使う電波の「再割り当て」が可能になった。楽天モバイルは、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクが現在使っている周波数からそれぞれ、5MHz(上りと下りで2倍の10MHz)幅ずつを獲得する方針を表明していた。

 一方、既存3社としては、いま使っている周波数をすぐに手放すと、エリアや通信品質の維持が難しくなってしまう。楽天モバイルの正式な申請に先立ち、総務省でドコモ、KDDI、ソフトバンクを交えた議論が続いていた。

楽天と既存3社の主張が対立

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ケータイジャーナリスト

1978年、静岡県生まれ。慶応義塾大学総合政策学部卒。2001年、宝島社に入社。当時急速に利用者数を伸ばしていた携帯電話関連のムック編集に携わる。05年には独立してフリーランスのジャーナリスト/ライターに転身。通信事業者、携帯電話メーカー、コンテンツプロバイダーなどを取材、幅広い媒体に原稿を執筆する。業界動向を記したビジネス書から、端末の解説書まで著書も多い。