稲盛和夫のことば(36)
無謀であろうとも、金メダルをとろうとするなら、まずは「先頭を走る」
「燃える闘魂」毎日新聞出版(64~68ページ)
大事を成し遂げるには
マラソンの「先頭集団についていく」という話にしても、人間というのは、無理をしてでも、人の前を走っていれば、調子が出てくるものである。120%、150%の力が出てくることさえある。スポーツをしたことがある人ならわかるが、調子がよくて勝っているときはいくらでも力が出る。(中略)
わたしはたった28人で京セラをつくり、本当に会社がちっぽけなときから、「西ノ京原町で一番になろう、西ノ京原町で一番になったら中京区で一番になろう、中京区で一番になったら京都で一番になろう、京都で一番になったら日本一になろう、日本一になったら世界一になろう」と、大それた身のほど知らずなことを社員に話してきた。
その代わり、会社をつくった瞬間から夜を日に継いで、誰にも負けない努力でがんばってきた。マラソンで言えば、オーバーペースであろうと全速力で走りつづけたのである。本当に寝る間さえ惜しんで、人間の限界を超えるくらいまで働いてきた。
すると、「こんなにがんばったのでは身体が保たないのではないか」と社員から文句が出た。「こんなハイペースで、長丁場の経営というのはできるのだろうか」とみんなが疑問に思っていた。
わたしは次のように社員に説いた。
「(中略)一流でもない選手がチンタラチンタラ走っていては勝負にもならない。それでは経営をする意味がない。だから、とにかく全力疾走で走ってみようではないか」
そのように話していた創業のときから、わずか10年ほど…
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