今年話題となった言葉を選ぶ「ユーキャン新語・流行語大賞2023」の年間大賞が12月1日に発表となる。
今年で40回目となる歴史ある賞だが、近年は世間で実際に流行した言葉と、選考側の認知にズレがあるのではないかといった声が、ソーシャルメディア(SNS)やネット掲示板を中心に上がっていた。端的に言えば「ピンとこない」ということだ。昨年大賞の「村神様」も、野球に詳しくない層からしたら疑問の残る選出だったかもしれない。
では今年はどうか。11月初めに30語がノミネートされているので、消費文化を研究する立場として分析してみたい。
今年の野球関連は納得?
今年の野球関連は、国民の関心度が高かったWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)で大谷翔平選手が発した「憧れるのをやめましょう」がノミネートされ、一定の納得感はあるのではないだろうか。38年ぶりに日本一になった阪神タイガースの今季スローガン「アレ」もよく耳にした言葉だ。
他のノミネートを見ても「NGリスト」(ジャニーズ問題)を筆頭に、マスメディアも大きく取り上げた言葉が並んでいる。「5類」(コロナ関連)のほか、「闇バイト」や「チャットGPT」など時代や世相を表すものも順当に選ばれたと言ってよい。
エンタメ関連も幅広い。テレビドラマ発の言葉としては「スエコザサ」(NHK朝ドラ)や「別班」(TBS日曜ドラマ)。SNSを中心に盛り上がった「推しの子」(アニメ)や「新しい学校のリーダーズ」(4人組ダンスボーカルグループ)なども選ばれている。
若者世代の言葉としては「蛙化(かえるか)現象」(ささいなことで好きな人を嫌いになること)や「Y2K」(2000年頃のファッション)といったところだ。トレンドの発信源を幅広く網羅していることから、何かしらノミネートリストの中に共感できる言葉があるのではないだろうか。
「ひき肉です」って何?
だが「聞いたこともない」という言葉もリストにあるだろう。中高年世代にとっては「ひき肉です」が筆頭だろうか。
この言葉は、中学生6人組の人気ユーチューバー・ちょんまげ小僧が発祥で、メンバーの一人である「ひき肉」が自己紹介を…
この記事は有料記事です。
残り1181文字(全文2084文字)







