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KDDIは5G大幅拡充へ つまずくドコモの「パケ詰まり問題」

石野純也・ケータイジャーナリスト
KDDIは首都圏のSub 6エリアを4月以降、約2倍に拡大する。高速通信できる場所が一気に広がる形だ(記事内の写真はすべて筆者提供)
KDDIは首都圏のSub 6エリアを4月以降、約2倍に拡大する。高速通信できる場所が一気に広がる形だ(記事内の写真はすべて筆者提供)

 KDDIが4月以降に首都圏の5Gエリアを大幅に拡大する。5G回線で使用する周波数帯「3.7ギガヘルツ(GHz)帯」「4GHz帯」の基地局で、電波を発射する際の出力を増強するためだ。

 3.7GHz帯や4GHz帯といった周波数帯はSub 6(サブシックス)と呼ばれる。通信の通り道である帯域の幅が非常に広く、速度が出やすい。現在、基地局の建設も急ピッチで進めており、実現すれば首都圏のSub 6エリアは一気に2倍程度まで広がる。

この時を待っていた

 KDDIでは現状でも5Gの人口カバー率が90%を超えており、つながりやすいが、これは4Gで使っていた周波数帯を5G用に転用したエリアが広いためだ。Sub 6エリアとは異なり、通信速度は4Gと大きくは変わらない。

 それが今回の出力増強で、首都圏では通信速度はもちろん、通信品質も改善される可能性が高い。

 ではなぜ、これまで出力を抑えていたのか。

 それは3.7GHz帯や4GHz帯が衛星通信と干渉す…

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ケータイジャーナリスト

1978年、静岡県生まれ。慶応義塾大学総合政策学部卒。2001年、宝島社に入社。当時急速に利用者数を伸ばしていた携帯電話関連のムック編集に携わる。05年には独立してフリーランスのジャーナリスト/ライターに転身。通信事業者、携帯電話メーカー、コンテンツプロバイダーなどを取材、幅広い媒体に原稿を執筆する。業界動向を記したビジネス書から、端末の解説書まで著書も多い。