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池上彰が見た「バイデンvsトランプ」高齢者対決?の行方

池上彰・ジャーナリスト
ジョー・バイデン米大統領(左)とドナルド・トランプ前米大統領=AP
ジョー・バイデン米大統領(左)とドナルド・トランプ前米大統領=AP

 アメリカでは大統領選挙が4年に1度、夏季オリンピック・パラリンピックが開催される年の11月初めに実施されます。2024年は、まさにその大統領選挙の年です。世界に対し非常に大きな影響力を持つ国のトップを決める選挙ですから、すでに世界中がその行方を注視しています。

戦う気満々の2人

 大統領選挙にはさまざまな政党の候補者が立候補しますが、アメリカの政治では共和党と民主党という二つの政党が飛び抜けて強い力を持つため、実質的にはこの二つの政党の候補者の一騎打ちとなります。

 私が本書を執筆している2023年12月現在、各党の候補者選びはまだ本格化していません。民主党も共和党も正式な候補者が決まるのは夏の党大会です。

 ただおそらく、民主党はジョー・バイデン(ジョセフ・ロビネット・バイデン・ジュニア)大統領を、共和党はドナルド・トランプ前大統領を大統領候補として指名することになるでしょう。

 実際には、多数の候補者が名乗り出て大統領候補指名をめぐる争いが繰り広げられるでしょうが、結局、「誰を候補に立てれば、党として大統領選挙に勝てるか」を考えたとき、この2人以外の候補者には今のところ存在感がありません。

 当の本人たちは早々に立候補を表明して大統領選挙を戦う気満々です。  

 しかし、米ハーバード大学などの調査によれば、アメリカ世論の約7割は、この2人の対決を望んでいないといいます。

 バイデン氏の再選については、すでに歴代最高齢大統領である彼の心身の衰えが懸念されています。

 バイデン氏はこれまでにもしばしば言い間違えや不規則発言をしたり、演説後に転倒したりといったことで、「年を取り過ぎている」と批判されてきました。仮に2024年の大統領選挙でバイデン氏が再選すると、2期目を務め終えるときには86歳となります。そのような高齢者に、アメリカという大国のかじ取りが適切にできるのかという国民の不安は…

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ジャーナリスト

 1950年、長野県生まれ。ジャーナリスト。慶應義塾大学卒業後、73年にNHK入局。94年から11年にわたり「週刊こどもニュース」のお父さん役を務め、わかりやすい解説が話題になる。2005年よりフリーのジャーナリストとして、テレビ、新聞、雑誌、書籍などで幅広く活躍。現在、名城大学、東京工業大学など6つの大学で学生たちの指導にもあたっている。