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KDDIの「基本料0円povo」オープン化で何が変わる?

石野純也・ケータイジャーナリスト
MWCに初出展したKDDI。その中で割安プランpovoの仕組みの「オープン化」を発表した=記事内の写真はすべて筆者提供
MWCに初出展したKDDI。その中で割安プランpovoの仕組みの「オープン化」を発表した=記事内の写真はすべて筆者提供

 KDDIが、オンライン専用で取り扱う割安料金プラン「povo(ポヴォ)」を“オープン化”していく方針を明らかにした。

 ここで言うオープン化とは、povoの仕組みを他社でも使えるようにすること。2月26~29日、スペイン・バルセロナで開催されたモバイル関連の国際展示会「MWCバルセロナ2024」でその戦略を公開した。

すでに「SHOWROOM」と連携中

 povoの現行の料金プランは、一般的な携帯電話回線とは異なり、毎月の基本料金はかからない。データ通信をしたいときは必要な容量を「トッピング」として都度購入する。3GBであれば990円(30日間)と、大手他社やKDDIの他のブランドより料金を抑えられる。通話は30秒22円だが、通話定額オプションのトッピングも購入できる。

 また、povoでは動画配信サービスや外部パートナーとの連携も進めている。トッピングとしてデータ通信と動画の視聴権利がセットになったものを販売したり、データ通信とコンビニで使えるクーポンをセットにしたりと、既存の通信事業者にはないサービス展開が特徴だ。

 新たに始めるオープン化では、これらの仕組みを外部事業者が自社サービス内に組み込めるようにする。povoを運営するKDDIデジタルライフの秋山敏郎社長によると、国内ではすでに試験的な取り組みとして、動画アプリ「SHOWROOM(ショールーム)」でトッピング購入ができるようになっているという。

新規契約もできるように

 これだけだとpovoのアプリを開かずにトッピングを買える程度の利便性だが、秋山社長によると、オープン化に伴って新規契約などの機能も開放していくようだ。povoはオンラインで加入者情報をスマートフォンに書き込める「eSIM」に対応しているため、利用者はSIMカードの配送を待つ必要はなく、その場ですぐにデータ通信を開始することもできる。

 例えばテーマパークが自社のアプリにpovoを組み込み、データ通信を無料で提供するといった使い方が考えられる。利用者はpovoであることを意識せず、テーマパークのアプリからeSIMをダウンロー…

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ケータイジャーナリスト

1978年、静岡県生まれ。慶応義塾大学総合政策学部卒。2001年、宝島社に入社。当時急速に利用者数を伸ばしていた携帯電話関連のムック編集に携わる。05年には独立してフリーランスのジャーナリスト/ライターに転身。通信事業者、携帯電話メーカー、コンテンツプロバイダーなどを取材、幅広い媒体に原稿を執筆する。業界動向を記したビジネス書から、端末の解説書まで著書も多い。