連載(12)会社人生の原点「大阪」
大阪は、会社人生をスタートし、その後も30年近く過ごしたホームタウンです。大阪に来るといつも「やはり大阪はいいな」と思います。
1957年にアサヒビールに入社し、初めは指導役の先輩について、得意先を回りました。その時に指導役の先輩から「ほれられるよりほれろ」と教えられました。付き合いにくい苦手な得意先もいるわけですが、そう思い始めると本当に会うのが苦痛になるし、相手にもこちらの気持ちが伝わってしまいます。
当初はピンとこなかったのですが、実際に営業に出るとよく分かりました。なるほど、これは徹底的にほれぬいてお得意先に尽くさないと商売にならない。それでも相手が好意的にならず、商売が広がらないこともあります。すると指導役から「お前のほれ方が足りないからだ」と言われたものです。
最初の大阪時代は、隅から隅まで回り、285軒の取引先の店舗は今でもよく覚えています。大阪は私のビジネスマン人生の「原点」です。
「どん底」時代に支えてくれた得意先
2014年12月初旬、出張した際に、以前、支店長としてお世話になったお得意先にあいさつすることにしました。15年3月にアサヒビールの仕事に一区切りつけることもあり、なるべく多くの取引先にごあいさつに伺えればと考えていたからです。
久々の訪問だったのですが、お得意先は私が店先に顔を出すと会長の店主が昔と変わら…
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