会社員のAさん(50)は個人向け国債の金利が上がっていることを知り、購入を検討しています。個人向け国債とは国が毎月発行し、個人が買える債券です。元本割れがなく、最低金利が保証されます。証券会社、銀行、郵便局などに口座を開いて申し込むことで、1万円から購入できるのがポイントです。今回は個人向け国債について考えます。
個人向け国債は口座を開設している金融機関が破綻した場合でも、元本や利子の支払いを受けられなくなることはありません。
変動金利と固定金利
個人が買える国債は3種類あります。まず、半年ごとに利率が見直される変動金利型の「変動10年」です。これは満期までの期間が10年の国債です。
このほか、発行時の利率が満期まで変わらない固定金利型の「固定5年」と「固定3年」があります。これらはすべて経済環境などで実勢金利が下落した場合でも、年率0.05%の最低金利が保証されます。
債券は国や企業がお金を借りるために発行する借用証書のようなものです。国や企業はお金を借りる代わりに定期的に利子を支払い、満期がくれば借りたお金(元本)を返すことを約束します。
国が発行するものが「国債」、企業が発行するものが「社債」です。安全性は国債が高く、社債は発行した会社次第ということになります。発行した会社が倒産すると元本が返済されない可能性もあります。
「お金の置き場所」考えて
では、個人向け国債はどのように持てば良いのでしょうか。
家計全体で「お金の置き場所」を考える場合、お金の特徴である(1)流動性(2)安全性(3)収益性によって、三つに分けるのが合理的です。
(1)の流動性は生活費など、いつでも出し入れできるようにしておくお金です。生活費の半年から1年分は流動性の高い普通預金に置いておきます。
(2)の安全性は、数年から10年以内に必要になるお金です。こちらは元本が減らないように安全性を重視した…
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