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とうとう最終回「推しの子」小学生に人気が出たワケ

廣瀬涼・ニッセイ基礎研究所・生活研究部研究員
「推しの子」の単行本
「推しの子」の単行本

 「推しの子」が終わる……。最近の筆者の関心事は、11月14日発売の週刊ヤングジャンプ(50号)で、4年半続いた「推しの子」の漫画連載が最終回を迎えることだ。

 この作品が大人気なのは言わずもがなかもしれない。単行本(既刊15巻)の累計発行部数は1800万超え。2023年のアニメ化で人気がさらに過熱し、主題歌であるYOASOBIの「アイドル」も大ヒットした。この先もアニメ続編の制作や映画化、ドラマ化などが決定している。グッズ展開や企業コラボもいまださかんだ。

 そんな中で漫画連載が終了することに、ショックを受けているファンも少なくないだろう。筆者もその一人だが、エンタメや消費文化を研究する立場としては分析の一つもしたくなる。今回は作品のヒット要因の中から、子供人気の高さに注目してみたい。

青年誌掲載の作品

 「推しの子」の作者の一人である横槍メンゴ氏は、X(ツイッター)でこんな投稿をしたことがある。

 「推しの子、予想外にお子様にも楽しんでいただけて大変に大変にありがたいのですが 掲載誌は青年誌ですしターゲット層的に過激描写もありますから親御さんのチェックやケアの元読んでいただけると安心だなあ」(原文ママ) …

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ニッセイ基礎研究所・生活研究部研究員

 1989年生まれ、静岡県出身。2019年、大学院博士課程在学中にニッセイ基礎研究所に研究員として入社。専門は現代消費文化論。「オタクの消費」を主なテーマとし、10年以上、彼らの消費欲求の源泉を研究。若者(Z世代)の消費文化についても講演や各種メディアで発表を行っている。NHK「BS1スペシャル-『“Z世代”と“コロナ”』」、テレビ朝日「羽鳥慎一モーニングショー」、TBS「マツコの知らない世界」などで製作協力。本人は生粋のディズニーオタク。