働き方をめぐり、ライフスタイルや価値観の多様化が急速に進む。2025年には、こうした多様な働き方を後押しするさまざまな制度改正がある。転職や学び直し、子育て・介護、シニア就労などの分野で、押さえておきたい変更点をまとめた。
自己都合「失業手当」受け取りやすく
改正雇用保険法が24年5月に成立した。雇用保険は、失業リスクに対する社会保険で、失業・休業した人の生活を支えたり、再就職をサポートしたりする。法改正を受け、25年は雇用保険のさまざまな給付の見直しがある。
まず、基本手当(失業手当)だ。基本手当は、雇用保険加入者が離職して失業した場合、失業前賃金の50~80%(60~64歳は45~80%)を年齢や加入期間、離職理由に応じて90~360日間受け取ることができる。
解雇や倒産など会社都合で失業した場合は、ハローワークで手続きし、7日間の「待機期間」後から受け取ることができる。だが、自己都合退職の場合、さらに原則として2カ月間の「給付制限」がある。つまり給付まで2カ月以上待たなければならない。
25年4月からこれを早める。給付制限を1カ月に短縮し、さらに離職1年前以降に再就職のための教育訓練を受けていれば、給付制限をなくす。会社都合の場合と同時期から受け取ることも可能になる。
給付制限は安易な離職を防ぐ意味があるが、近年、それが転職を妨げ、成長分野への人材移動を遅らせているという見方が強まってきた。20年10月には従来の3カ月から現在の2カ月に短縮したが、さらに緩和する。
学び直しの支援を拡充
成長分野への人材移動を促すには、働く人の学び直し(リスキリング)も重要だ。その支…
この記事は有料記事です。
残り2306文字(全文3002文字)
投稿にはログインが必要です。
注目コンテンツ







