先日の経済プレミアで池上彰さんが最新の生成AI(人工知能)に自分自身について質問した結果を紹介していた。
1年前に比べて回答がどう変わったかが興味深い。
こうした試みに限らず、今年もAIへの期待は高まるだろう。そこで今回は、2024年末から25年の年始に注目された二つの話題を紹介する。
「AIは人間並みの汎用知性(General Intelligence)を獲得しつつあるのか」、そして「AIが意識を持ったらどうする?」の二つだ。
新AIモデル「o3」の能力
まず、人間並みの知性について。注目を集めたのはチャットGPTの開発で知られるOpenAI社が昨年末に公表した新AIモデル「o3」の能力だ。
AIの能力をテストする「ベンチマーク(指標)」はいろいろある。複数の指標を測定した結果、o3は「プログラミング能力」ではトップレベルのプログラマーに匹敵し、「数学能力」は全米数学選抜試験で96.7%の正答率、物理、科学、生物学などの設問に答える「科学能力」は博士号取得者レベルを上回ったという。
さらに注目されるのが「AGI(汎用人工知能)」をはかるテストだ。汎用人工知能は、何かに特化した知能ではなく、人間の知性のように幅広く柔軟に対応できるAI知能のことをいう。
これを評価する指標として2019年に考案されたのが「ARC-AGI」だ。人間ならすぐにわかるのにAIには難しい抽象的で推論を必要とする問題で構成されていて、人間はこの指標が平均で84%程度。これまでのAIはこれを超えられなかったが、今回、「o3」は最高で 87.5%を獲得したという。
これを汎用人工知能へのブレークスルーととらえる見方がある一方で、否定的な見方もある。OpenAIのサム・アルトマン最高経営責任者もo3が汎用人工知能だとは、まだ言っていないようだ。
「AIが意識を持つ可能性」
もうひとつ気がかりなのは、「AIが意識を持つ可能性」だ。
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