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アップル幹部に聞く「iPhone 16e」発売の理由と隠れた新技術

石野純也・ケータイジャーナリスト
アップルでiPhoneのプロダクトマーケティング担当バイスプレジデントを務めるドランス氏。製品発表会でのプレゼンテーションでもおなじみの人物だ=アップル提供
アップルでiPhoneのプロダクトマーケティング担当バイスプレジデントを務めるドランス氏。製品発表会でのプレゼンテーションでもおなじみの人物だ=アップル提供

 iPhone 16シリーズで異例の5機種目となる「iPhone 16e」を発売したアップル。廉価モデルでヒットが見込めるうえ、春商戦の真っただ中に投入されたこともあり、大手通信事業者も販売に注力している。

 そんな中、アップルの製品発表会でもおなじみのカイアン・ドランス氏(同社ワールドワイドiPhoneプロダクトマーケティング担当バイスプレジデント)が来日。異例の発売となった理由のほか、iPhone 16eで初搭載したテクノロジーについても語ってくれた。

「iPhone SEとは異なる」

 ドランス氏によると、iPhone 16eを発売した理由は「お手ごろな価格で、iPhone 16シリーズの本質的な体験をできるだけ多くの人に届けたかったから」という。

 本質的な体験とは、アップルが自社開発したチップセット「A18」の処理能力や、そのうえで動くAI(人工知能)「Apple Intelligence(アップルインテリジェンス)」、4800万画素の高画素カメラなどを指す。価格を抑えつつ、iPhone 16シリーズの鍵となる部分だけは残したのが、iPhone 16eというわけだ。

 iPhone 16eは、廉価モデルとして販売されてきたiPhone SEの後継機とも言われているが、ドランス氏によると、その位置づけはやや異なるという。

 「iPhone 16eは、iPhone 16ファミリーの一員という意味でiPhone SEとは異なります。例えばディスプレー。iPhone SEから画面が大きくなっただけでなく、OLED(有機EL)の明るく鮮やかなディスプレーを採用するなど、最新iPhoneのテクノロジーが入っています。顔認証も使いやすく、耐久性も高まりました。衛星通信経由の緊急SOSや、衝突事故…

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ケータイジャーナリスト

1978年、静岡県生まれ。慶応義塾大学総合政策学部卒。2001年、宝島社に入社。当時急速に利用者数を伸ばしていた携帯電話関連のムック編集に携わる。05年には独立してフリーランスのジャーナリスト/ライターに転身。通信事業者、携帯電話メーカー、コンテンツプロバイダーなどを取材、幅広い媒体に原稿を執筆する。業界動向を記したビジネス書から、端末の解説書まで著書も多い。