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金利上昇で注目「個人向け国債」定期預金より有利な点は

渡辺精一・経済プレミア編集部
=Getty Images
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 長期金利が16年ぶりの高水準となるなど、金利上昇を追い風に、元本保証型の金融商品「個人向け国債」の人気が高い。2024年度の発行額は4.5兆円と前年度比32%増となった。長期金利に連動する「変動10」タイプの金利は年0.92%(税引き前、以下同)とメガバンクの定期預金の約2倍。運用上の優位性が注目され、「安全な資金の置き場」として、預金から資金のシフトが進んでいる。

元本保証で国債投資

 個人向け国債は、国が03年から個人を対象に発行している。毎月発行しており、証券会社や銀行、郵便局などで、1万円から手軽に購入できる。購入後、半年ごとに利子が支払われ、満期になると元本(額面金額)が戻る。

 金融商品としての最大の特徴は、元本保証で国債投資ができる安全性にある。

 国債や社債などの債券は、国や企業などが資金調達のために発行する。保有中に利子が支払われ、満期に元本が戻るのが基本だ。債券投資は一般に株式投資よりリスクは低いが、途中で売却すると元本割れリスクがある。市場での売却となり、金利が上がれば債券価格は下がるという関係があるからだ。

 少額からできる国債投資には、個人向け国債とは別に「新窓販国債」があり、金融機関で5万円から買うことができる。中途売却は市場取引となり、売却価格が購入価格を下回ると元本割れする。

 これに対し、個人向け国債は、購入から1年経過後であれば、額面1万円単位で買い取ってくれる仕組みがある。その際、直近2回分の利子(税引き後)が差し引かれるが、元本部分には影響しないため、実質的に元本割れがない。急に資金が必要になった場合も換金できる安心感がある。

 個人向け国債には…

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経済プレミア編集部

1963年生まれ。一橋大学社会学部卒、86年毎日新聞社入社。大阪社会部・経済部、エコノミスト編集次長、川崎支局長などを経て、2014年から生活報道部で生活経済専門記者。18年4月から現職。ファイナンシャルプランナー資格(CFP認定者、1級FP技能士)も保有。