ヒズボラは、レバノン南部を拠点とするイスラム教シーア派の武装組織で、中東最大のシーア派勢力であるイランから支援を受けています。
かつてレバノンでは、アラファト議長率いるパレスチナ解放機構(PLO)が拠点を築き、イスラエルに対して攻撃を続けていました。しかし、1982年のイスラエルのレバノン侵攻によりPLOは北アフリカのチュニジアに追い出されました。
この際、多くのレバノンの住民が犠牲となり、彼らの間で反イスラエル感情が高まったのですね。この反発に目をつけたイランは軍事精鋭部隊である「革命防衛隊」を送り込み、シーア派住民を支援してヒズボラを組織しました。それ以来、ヒズボラはイスラエルに対する攻撃を続けています。
イランの支援で組織されたヒズボラは、イランの指示に従って行動します。例えば、イスラエルへのミサイル攻撃の際にも、イランの「決定的なダメージを与えない範囲で行え」という指示を守っています。
一方、ハマスはスンニ派のイスラム組織であり、シーア派のイランとは宗派が異なるため、連携はしているものの、密接な指示関係にはありません。そのため、2023年10月から始まった戦争の起点になったイスラエルへの奇襲攻撃について、ハマスはイランに事前に知らせていなかったとされています。
イランは、自身が中東各地で支援する武装組織ネットワークのことを「抵抗の枢軸」と呼んでいます。これは要するに、現在のイランの外交戦略で、中東地域のシーア派を結集することにより、イスラエルやアメリカと対立しようとするもの。
抵抗の枢軸がどのような組織によって構成されているか、公式な定義はありませんが、ハマス、ヒズボ…
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