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スマホの「+メッセージ」に暗雲?KDDIが足並みを乱した意味

石野純也・ケータイジャーナリスト
KDDIがiPhoneのRCSに対応(写真手前)。標準搭載の「メッセージ」アプリでAndroidスマホ(写真奥)にも写真や動画、スタンプなどを送れるようになった=筆者撮影
KDDIがiPhoneのRCSに対応(写真手前)。標準搭載の「メッセージ」アプリでAndroidスマホ(写真奥)にも写真や動画、スタンプなどを送れるようになった=筆者撮影

 KDDIが4月1日、auやUQモバイルのiPhoneユーザーに向け、メッセージサービス「RCS」(Rich Communication Services)を利用できるようにした。

 RCSは従来のショートメッセージ(SMS)とは異なり、写真や動画、スタンプなども送信できる。定額プランに入っていれば1通ごとの送信料金もかからない。

 LINE(ライン)などのメッセージアプリ事業者が台頭し、世界各国のモバイル通信事業者はSMSの収益を奪われる形となっていた。RCSはその業界団体が策定した標準規格でもあり、反撃に出ているわけだが、果たしてうまくいくだろうか。

RCS対応の理由

 もともとiPhoneユーザー同士であれば、標準搭載の「メッセージ」アプリで写真や動画、スタンプのやり取りはできた。だが送信相手がAndroid(アンドロイド)などの場合、自動でSMSに切り替わってしまう。これを解決する新たなしくみが「RCS」だ。

 iPhoneのOS(基本ソフト)がRCSに対応したのは、2024年9月配信の「iOS 18」のとき。通信事業者の対応も必要になるため今の時期になったが、日本ではKDDIが先駆けとなった。利用には申し込みが必要だが料金はかからない。iPhoneの設定さえ済ませれば、AndroidにRCSでメッセージを送れるようになる。

Android側の対応も必要

 もちろんメッセージを送り合うには、Android側のユーザーもRCSを利用している必要がある。Android開発元のグーグルは標準アプリとして「Googl…

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ケータイジャーナリスト

1978年、静岡県生まれ。慶応義塾大学総合政策学部卒。2001年、宝島社に入社。当時急速に利用者数を伸ばしていた携帯電話関連のムック編集に携わる。05年には独立してフリーランスのジャーナリスト/ライターに転身。通信事業者、携帯電話メーカー、コンテンツプロバイダーなどを取材、幅広い媒体に原稿を執筆する。業界動向を記したビジネス書から、端末の解説書まで著書も多い。