新しいローマ教皇が「レオ14世」に決まりました。イタリアの首都ローマの中にある小さな国バチカンで、世界各地から集まった枢機卿(すうききょう)という人たちの選挙で選ばれました。ローマ教皇は、イエス・キリストの一番弟子の後継者とされ、世界のカトリック信者のトップです。どんな人なのでしょうか。
キリストの弟子の後継者
ローマ教皇は、世界に13億人以上いるといわれるキリスト教のカトリック信者のトップです。
イエスはいまから約2000年前、現在のイスラエルのエルサレムで十字架にかけられて殺された後、復活し、天に昇ったとされています。今後、世界の終わりがきた時に再び復活して人々を救ってくれる「救世主」だと、信者たちは信じています。
イエスには12人の弟子がいたと言われ、生前最も信頼していた弟子に、「私の教えを支える岩になれ」と言ってペトロ(岩)と名付けたとされています。
イエスが天に昇った後、ペトロはイエスの教えを広めようと各地を旅しましたが、教えを信じない人によって殺されてしまいました。その後、ローマ帝国がキリスト教を国教(国の宗教)にしたことでキリスト教は世界に広がっていきます。その中心が、ペトロの墓があるとされるローマ市内のバチカンで、ここにあるのがサンピエトロ(聖ペトロ)大聖堂です。
分裂を繰り返し
やがてローマ帝国は、その後、東西に分裂します。その後、キリスト教も二つに分かれました。
東ローマ帝国側のキリスト教会は現在の東方正教で、ロシア正教やウクライナ正教があります。正教は「正しい教え」という意味です。
一方、西ローマ帝国側の教会は「カトリック(普遍的)」と呼ばれるようになります。しかし、カトリック教会は16世紀になると、サンピエトロ大聖堂を建て直すお金が必要になったため、「この札(ふだ)を買えば救われます」と言ってお札を売りに出します。こうして集めたお金で、今の立派…
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