A子さん(52)は従業員100人ほどの機械部品メーカーで経理と総務の責任者をしています。半年ほど前に入社したB子さん(35)の働き方について、注意すべきかどうか悩んでいます。
B子さんは入社から間もないのに要領よく仕事をしていると、A子さんは前向きに評価していました。ところがB子さんの同僚のC子さん(32)から、B子さんの働き方について相談され、驚きました。
同社の始業は午前9時、終業は午後5時です。C子さんによると、B子さんは業務の繁閑に関わらず、毎日午前11時50分と午後4時50分になるとトイレに立ち、そのまま昼休みに入るか、定時を待って帰宅しているとのことでした。
毎日20分のルール違反?
当然ですが、社員は就業時間中、いつでもトイレの利用が可能です。ただし、B子さんは毎日必ず、昼休みと終業時刻に隣接した時間に席を立っているとのことでした。
A子さんはその話を聞いて、他人がトイレに立つタイミングを気にするのはどうかと思いました。しかし、「毎日必ず同じ時間に席を立ち、それをもって午前と午後の業務終了としている」と聞くと、ちょっと事情が異なります。
同社の勤務時間は午前は9時から12時、午後は1時から5時です。B子さんの場合、午前は9時から11時50分まで、午後は1時から4時50分までしか仕事をしていないことになります。
B子さんは定時の前に仕事を切り上げる働き方をしているため、結果的にC子さんは…
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特定社会保険労務士
大阪市出身。2023年、大阪大学大学院法学研究科博士後期課程単位取得退学。法学博士(大阪大学2026年)。井寄事務所(大阪市中央区)代表。著書(共著)に『労働事件予防の実務』(第一法規)など。http://www.sr-iyori.com/







