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JR東日本「新夜行特急」は“夜行復権”のきっかけとなるか

土屋武之・鉄道ライター
JR東日本が発表した「新たな夜行特急列車」(2025年6月時点の検討イメージ)=同社提供
JR東日本が発表した「新たな夜行特急列車」(2025年6月時点の検討イメージ)=同社提供

 JR東日本が「新たな夜行特急」を導入すると発表し、話題となっている。運転開始は2027年春の予定だ。ただし、車両を新しく製造するのではなく、常磐線の特急として使用しているものを改造する。

 果たしてこれは、「夜行列車復権」のきっかけとなるのだろうか。

座席はすべて個室タイプ

 国鉄時代は寝台列車(ブルートレイン)や座席夜行列車が、ローカル路線も含めてさまざまなルートを走っていた。しかし、新幹線をはじめとする高速列車網の発達や地方空港の整備、安価なホテルチェーンの登場などが引き金となり、利用客は減少。1980年前後から整理が進み、10年代までにほぼ全廃されてしまった。

 現在、毎日運行の定期夜行列車として残っているのは、98年に運転を開始した「サンライズ瀬戸・出雲」(東京―高松/出雲市)だけだ。

 JR東日本の新しい夜行列車は10両編成が1本。運行エリアは首都圏―北東北などを予定する。座席はすべて個室タイプ(1~4人用)で、グリーン車指定席の扱いだ。

 料金は未発表だが、仮に上野―青森間を、かつての寝台特急「あけぼの」(羽越線経由)と同じルートで走るとすると、特急券+グリーン券で9900円という計算になる。また、上野―新青森間で東北新幹線「はやぶさ」のグリーン車を利用すると、運賃は別で1万3190円だ…

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鉄道ライター

1965年、大阪府豊中市生まれ。大阪大学で演劇学を専攻し、劇作家・評論家の山崎正和氏に師事。出版社勤務を経て97年に独立し、ライターに。2004年頃から鉄道を専門とし、雑誌「鉄道ジャーナル」のメイン記事などを担当した。東日本大震災で被災した鉄道路線の取材を精力的に行うほか、現在もさまざまな媒体に寄稿している。主な著書に「ここがすごい!東京メトロ」(交通新聞社)、「きっぷのルール ハンドブック」(実業之日本社)など。