不正融資問題で揺れるスルガ銀行と、筆頭株主のクレディセゾンが6月25日、同時刻に別の場所で株主総会を開いた。クレディがスルガに出資を決めた2年前から、問題解決を訴える「スルガ銀行不正融資被害者同盟」のメンバーがクレディの総会でも抗議を続けてきた。昨年まで両社の総会は1週間ほど離れていたが、今年はクレディが日程を遅らせスルガ総会にぶつけた。両社の株主総会の模様を報告する。
スルガ銀は総会冒頭「おわび」
スルガ銀行の株主総会は、本店のある静岡県沼津市の会議場で午前10時から開かれた。不正融資発覚から8度目の株主総会になる。同行に多額の借金を背負う被害者同盟の約100人と、弁護団5人が出席した。
開会直前、静まり返った株主席から「金融庁から報告徴求命令を受けたスルガの加藤(広亮)社長は、まず謝罪すべきだ!」と叫ぶ声が上がった。金融庁が5月、早期解決に向け改善策を報告するよう命令を出したからだ。
この声に呼応したわけではないが、加藤社長は冒頭、金融庁命令に触れ「当行を代表しておわびします。厳粛に受けとめ、個別債務者に寄り添った対応に努めてまいります」と謝罪した。会場から「どう責任を取るんだ!」との声が投げかけられた。
鉄柵で区切られた株主席から「怒り」
総会の前週、同行は金利減免などの改善策を公表した。だが、同盟側が強く求めた損害賠償は盛り込んでいない。同盟側は「賠償がなければ一生、銀行の借金奴隷になる。人生が台無しだ」と受け止めており、その怒りを株主席から浴びせかけた。株主席は3年前の総会から鉄柵で区切られている。
被害者同盟側は「不正防止のため第三者によるガバナンス委員会を設置」など五つの株主提案を提出した。趣旨説明で代表者は「銀行は支払い督促をして被害者一人一人を潰しにかかってきた」と同行の姿勢を強く批判した。
質疑では、質問者18人中14人が不正問題を取りあげた。銀行…
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