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路線バスの方が効果的?ローカル鉄道「BRT化」は正しいのか

土屋武之・鉄道ライター
北勢線はレトロな駅舎が多く郷愁を誘う=三重県桑名市で2023年9月15日、斎藤良太撮影
北勢線はレトロな駅舎が多く郷愁を誘う=三重県桑名市で2023年9月15日、斎藤良太撮影

 三重県北部を走る三岐鉄道北勢線(西桑名―阿下喜間)の事業運営協議会が5月末に開かれ、路線の今後のあり方を検討した。

 北勢線は全国でも数少ない特殊なナローゲージ(軌間762ミリ)の線路を採用した鉄道として知られる。長らく近鉄の路線だったが、2003年から地元の三岐鉄道が運営を引き継いだ。だが長年の累積赤字を抱え、沿線自治体が赤字を埋め合わせる形で運行が続く。

 協議会では路線の将来像3案について、導入費用などの試算が報告された。(1)老朽化車両を更新して現状維持、(2)中古車両などの融通がききやすい一般的な軌間(1067ミリ、または1435ミリ)への改軌、(3)線路をバス専用道に転換するBRT(バス高速輸送システム)化――の3案だ。

 しかし、いずれの案でも黒字化の可能性は示されず、導入費用は安価なイメージがあるBRT化が最も高かった。

BRT化は本当に効果的か

 この「BRT化案」は、他のローカル鉄道でも将来像の一つとして検討されることが増えている。要するに近年のトレンドだ。だが筆者はローカル鉄道のBRT化が本当に効果的な方策なのか、常々疑問を抱いている。今回は特に輸送面の問題から考えてみたい。

 ローカル鉄道の線路を撤去し、バス専用道とした例は古くから存在する。例えば戦時中に休止となっていた国鉄…

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鉄道ライター

1965年、大阪府豊中市生まれ。大阪大学で演劇学を専攻し、劇作家・評論家の山崎正和氏に師事。出版社勤務を経て97年に独立し、ライターに。2004年頃から鉄道を専門とし、雑誌「鉄道ジャーナル」のメイン記事などを担当した。東日本大震災で被災した鉄道路線の取材を精力的に行うほか、現在もさまざまな媒体に寄稿している。主な著書に「ここがすごい!東京メトロ」(交通新聞社)、「きっぷのルール ハンドブック」(実業之日本社)など。