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3歳育児でも短時間勤務できる?10月のルール改正とは

井寄奈美・特定社会保険労務士
 
 

 A子さん(32)は従業員200人の会社で営業事務の仕事をしています。今年12月で3歳になる子どもがいます。昨春、育児休業から復職し、短時間勤務で働いていますが、気になることがあります。

 復職時の会社の説明では、短時間勤務は子が3歳になるまでとのことでした。ところが先日、知人から2025年10月から法律が変わり、子どもが3歳になっても小学校に入学するまで短時間勤務を続けることができるようになると教えてもらいました。

 でもA子さんは会社から、まだ何も聞いていません。自分がその制度を利用できるのかどうか、とても不安に感じています。

10月施行の改正育児・介護休業法

 24年5月に育児・介護休業法が改正されました。これを受け、3歳から小学校就学前の子を育てる従業員が柔軟に働くことができる措置の実施と、措置内容の「個別周知と意向確認」を会社は25年10月1日から行わなければならないことになりました。

 会社は3歳から小学校就学前の子を育てる従業員が利用できる制度として、(1)始業終業時刻の変更(2)月10日以上のテレワークの実施(3)保育施設の設置運営など(4)年10日以上、就業しながら子を養育するための休暇(養育支援休暇、有給か無給か会社が決めることができる)(5)短時間勤務制度――のうち二つ以上の措置を選択し、就業規則でその内容を示すことが義務付けられます。従業員が選択できるのは会社が示した措置のうち、一つとなります。

 会社は従業員の子が3歳になる1カ月前までの1年間に、対象となる従業員と個別面談や書面交付などで、3歳以降小学校就学前までの期間に利用できる制度を個別に周知します。そのうえで、いずれかの措置を希望するか、希望しないか、意向確認をしなければなりません。

 A子さんのケースでは、会社が五つの措置のうち、どの制度を選択するのか確認する必要があります。会社が短時間勤務を選択肢としていれば…

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