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スバルが出展「新型スポーツカー」で世界ラリー復活あるか?

川口雅浩・経済プレミア編集部
世界ラリー選手権(WRC)のイベントでデモ走行する黄金時代のスバルインプレッサ。スバルのWRC復帰はあるのか=名古屋市中区で2022年10月1日、兵藤公治撮影
世界ラリー選手権(WRC)のイベントでデモ走行する黄金時代のスバルインプレッサ。スバルのWRC復帰はあるのか=名古屋市中区で2022年10月1日、兵藤公治撮影

スバル新型スポーツカーの夢(中)

 「ジャパンモビリティショー」にSUBARU(スバル)が出展する次期スポーツカーはクルマ好きの心をつかみそうだ。かつてのラリーカーを連想させるこのクルマをベースに、スバルが再び「世界ラリー選手権(WRC)」に参戦する可能性はあるのか。スバルの開発エンジニアに聞いてみた。

 東京モーターショーから衣替えしたモビリティショーは10月31日から、東京・有明の東京ビッグサイトで一般公開が始まる。スバルが参考出品するのは「Performance(パフォーマンス)-B STIコンセプト」と呼ぶ4ドアハッチバックのスポーツカーだ。

 前回の本欄でリポートした通り、スバル伝統の水平対向4気筒ターボエンジンと6速マニュアルミッションを搭載するAWD(All Wheel Drive=全輪駆動)の新型だ。

 スバルはターボエンジンで6速マニュアルの旗艦スポーツカー(WRX-STI)の受注を2019年末に国内では終了している。ライバルメーカーのトヨタ自動車や日産自動車には「ターボ、6速マニュアル」が存在するため、スバルにも復活を求める声が根強かった。

 満を持してスバルがモビリティショーで披露する次期スポーツカーは、かつてスバルがWRCに参戦していた当時のWRX-STIと同じ4ドアハッチバックとなった。このため、スバル最後のWRC参戦マシンを連想させる。

3年連続の世界王者を経て撤退

 こうなると、このクルマをベースにスバルが再びWRCに参戦する可能性があるのではないかという夢が膨らむ。

 日本でWRCは「F1(フォーミュラ・ワン)」に比べ知名度が低いが、F1と並ぶ世界のモータースポーツの最高峰だ。とりわけ欧州では人気が高い。

 F1と異なり、WRCは市販車をベースとし、競技のため閉鎖した一般道を走る。メーカーにとっては、世界を転戦するWRCに参戦し、勝利することは企業のイメージアップにつながり、そのクルマの世界販売に直結する。

 このため1990年代にはトヨタ自動車、マツダ、三菱自動車工業など多くの日本メーカーがWRCに参戦した。その中でスバルはインプレッサWRXで参戦した95~97年に製造者(マニュファクチャラーズ)部門で、日本メーカー初の3年連続世界チャンピオンとなり、黄金期を築いた。

 その後、スバルは…

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経済プレミア編集部

1964年生まれ。上智大ドイツ文学科卒。毎日新聞経済部で財務、経済産業、国土交通など中央官庁や日銀、金融業界、財界などを幅広く取材。共著に「破綻 北海道が凍てついた日々」(毎日新聞社)、「日本の技術は世界一」(新潮文庫)など。財政・金融のほか、原発や再生可能エネルギーなど環境エネルギー政策がライフワーク。19年5月から経済プレミア編集部。