スバル新型スポーツカーの夢(中)
「ジャパンモビリティショー」にSUBARU(スバル)が出展する次期スポーツカーはクルマ好きの心をつかみそうだ。かつてのラリーカーを連想させるこのクルマをベースに、スバルが再び「世界ラリー選手権(WRC)」に参戦する可能性はあるのか。スバルの開発エンジニアに聞いてみた。
東京モーターショーから衣替えしたモビリティショーは10月31日から、東京・有明の東京ビッグサイトで一般公開が始まる。スバルが参考出品するのは「Performance(パフォーマンス)-B STIコンセプト」と呼ぶ4ドアハッチバックのスポーツカーだ。
前回の本欄でリポートした通り、スバル伝統の水平対向4気筒ターボエンジンと6速マニュアルミッションを搭載するAWD(All Wheel Drive=全輪駆動)の新型だ。
スバルはターボエンジンで6速マニュアルの旗艦スポーツカー(WRX-STI)の受注を2019年末に国内では終了している。ライバルメーカーのトヨタ自動車や日産自動車には「ターボ、6速マニュアル」が存在するため、スバルにも復活を求める声が根強かった。
満を持してスバルがモビリティショーで披露する次期スポーツカーは、かつてスバルがWRCに参戦していた当時のWRX-STIと同じ4ドアハッチバックとなった。このため、スバル最後のWRC参戦マシンを連想させる。
3年連続の世界王者を経て撤退
こうなると、このクルマをベースにスバルが再びWRCに参戦する可能性があるのではないかという夢が膨らむ。
日本でWRCは「F1(フォーミュラ・ワン)」に比べ知名度が低いが、F1と並ぶ世界のモータースポーツの最高峰だ。とりわけ欧州では人気が高い。
F1と異なり、WRCは市販車をベースとし、競技のため閉鎖した一般道を走る。メーカーにとっては、世界を転戦するWRCに参戦し、勝利することは企業のイメージアップにつながり、そのクルマの世界販売に直結する。
このため1990年代にはトヨタ自動車、マツダ、三菱自動車工業など多くの日本メーカーがWRCに参戦した。その中でスバルはインプレッサWRXで参戦した95~97年に製造者(マニュファクチャラーズ)部門で、日本メーカー初の3年連続世界チャンピオンとなり、黄金期を築いた。
その後、スバルは…
この記事は有料記事です。
残り1296文字(全文2262文字)







