<Jon Emont/2025年10月23日>
中国が今月、レアアース輸出規制を強化して米ホワイトハウスを驚愕(きょうがく)させたことは、世界経済に必要不可欠な産業に対する中国政府の支配力を改めて示すものだった。
この支配的地位は数十年かけて築かれた。
中国は1990年代以降、レアアース(希土類)鉱物に対する独占的地位を構築・維持するため、強硬な戦術を用いてきた。レアアースは、自動車や風力タービン、戦闘機、その他の製品に必要な磁石の製造に欠かせない。
中国政府は国内の主要企業に資金援助を行い、海外のレアアース資産買収を奨励したほか、外国企業による中国国内のレアアース鉱山の買収を阻止する法律を制定した。国内に数百社あった同業界を最終的に少数の巨大企業に統合し、価格に対する影響力をさらに強めた。
米国が数年前に国内レアアース産業の復活を図ろうとした際、中国は同市場に大量供給を行い、西側の生産業者を大きな混乱に陥れた。中国の生産急増による価格下落で西側のレアアース企業の企業価値が急落すると、これらの企業は事業拡大を減速せざるを得なくなり、中国の買い手に鉱山を売却することを余儀なくされたケースもあった。
中国政府がレアアース産業を支配するために取った体系的なアプローチ(同国は現在、世界の精製供給量の約90%を生産)は、政策決定がより不安定な米国では達成が容易ではない目標を、経済に対する国家統制を利用して実現できる中国の能力を反映している。
これはまた、米国の国内レアアース産業復活に向けた新たな取り組みが持続困難になる可能性を示唆している。米政府は主要な国内生産企業であるMPマテリアルズへの出資や同社製品の購入などに数十億ドルを投じることに注力している。しかし中国は、レアアースについて影響力を失わないよう、あらゆる手段を講じる可能性が高い。
今月、中国は同国産レアアースを使用して外国…
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