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全米で盛り上がる金探し 一獲千金を夢見て

ウォール・ストリート・ジャーナル日本版
=Getty Images
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<Te-Ping Chen/2025年10月22日>

 カリフォルニア州在住の溶接工、マイク・ヒューレットさんは2週間前、金脈を掘り当てた。いや、掘り当てたというのは言い過ぎかもしれない。

 金価格が史上最高値を更新する中、スノーボードやスキー、オフロードバイクなど多趣味のヒューレットさんは新たな趣味として金探しを始めた。

 金属探知機を手にシャスタ山域の森の中を歩いて岩や泥を調べていると、探知機が鳴り始めた。見つかったのは砂利に埋まった金属で、掘り出してみると、小指の爪の半分ほどの大きさの金の塊だった。

 「マンガで見るみたいに跳び回った」と50歳のヒューレットさんは話した。あとで重さを計ったが、見つけた金の塊は人生を変えるほどのものではなかった。「175ドル(約2万6000円)相当だった」とヒューレットさんは言う。「でも持って行ってくれと言わんばかりにそこにあった」

 全米で現代版のゴールドラッシュが起きている。ソーシャルメディアでは人々が金の混じった皿や金の塊を得意げに掲げて見せたり、昔ながらのつるはしや金をより分けるスルースボックスなどさまざまな道具を見せびらかしたりしている。金がまだ眠っている可能性のある地域を突き止めようと、情報交換したり地図とにらめっこしたりしている人もいる。

 金鉱を偶然発見するのは現実的ではないかもしれないが、金価格が1トロイオンス=4000ドルを超えた今、欲望をかき立てる夢だ。

 「掘り出している間ずっと、10万ドルの金塊を引っ張り出すぞと考えていた」とヒューレットさんは話した。

 サウスダコタ州の金鉱採掘博物館「ビッグサンダー・ゴールドマイン」にはアドバイスを求める声が殺到している、と共同オーナーのサンディ・マクレイン氏は言う。博物館には1874年のブラックヒルズ・ゴールドラッシュ時の道具コレクションがあり、金を選別するレッスンも行っている。博物館が所…

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