コンテンツ業界の知られざる成長産業としてVTuber(Vチューバー)ビジネスがある。
VTuberとは、Virtual YouTuber(バーチャルユーチューバー)の略で、アニメキャラクター風のアバター(仮想人格キャラクター)になりきり、YouTubeなどの動画配信サイトで活動する配信者のことだ。
注目すべきは、このVTuberは日本が生みだしたフォーマットだという点。ネット上の「発明」は北米などで生まれることが多いが、VTuberは日本オリジナル。これから世界で大きく注目される存在となる可能性が高い。
VTuber事務所運営元に聞く
VTuber市場大手、カバー株式会社(以下カバー)の決算にも、市場の成長が明確に表れている。同社はVTuberのタレント事務所「ホロライブプロダクション」の運営やコンテンツ制作を手がける会社だ。
カバーの2025年度第1四半期(4~6月)の売上高は96億2900万円で、前年同期比50.1%増。売上総利益も49億700万円で47.6%増だ。年度売り上げを見ても、20年度が57億2400万円だったのに対し、24年度は434億100万円。約7.6倍の成長率を誇る。
この急成長について、谷郷元昭最高経営責任者(CEO)に話を聞いた。
「カバーは16年の設立。もともとはVR(バーチャルリアリティー)ゲームを開発する会社だった。しかし当時はVRゲーム自体が黎明(れいめい)期。普及には障壁が多かった」
コンテンツ業界で頭角を現すには、市場の黎明期にインパクトを残す存在にならなければいけない…
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