住宅ローン金利が徐々に上昇するなか、金利タイプの選び方に変化が見え始めた。新規契約は「変動型」を選ぶ人が大半だが、足元では「固定型」を選ぶ動きがある。ローンの借り換えでは「金利変動リスクの回避」を理由に挙げる人が増えている。金利の先高観が広がるなか、自身のリスク許容度を見極め、適切な判断をすることが改めて重要になっている。
マイナス金利後の変動型人気
住宅ローンの金利タイプは大きく固定型と変動型がある。固定型は契約時に金利を固定し、変動型は定期的に金利を見直す。契約後、一定期間は固定金利で、期間終了後に変動金利とする固定期間選択型もある。
固定型は変動型より金利が高いが、契約時に総返済額が確定する。変動型は当初金利が低いが、金利が上昇すれば返済額が増える。
近年は変動型を選ぶ人が大半だ。住宅金融支援機構が、2024年10月~25年3月に新規ローンを組んだ人に行った調査によると、変動型が79%で、固定期間選択型(12%)や固定型(9%)を大きく上回る。
日銀がマイナス金利を導入した16年以前は、変動型を選ぶ人の割合は4割程度だったが、その後はほぼ一貫して上昇傾向にある。
ここ約10年間の変動型人気は、二つの局面から説明できる。
固定型は長期金利、変動型は短期金利を基に適用金利を決めている。
日銀はマイナス金利導入で、銀行間で取引される短期金利を抑え込むとともに、長期金利の上昇を抑制する長短金利操作に乗り出した。
これを受け、固定型・変動型ともに金利が下がったが、超低金利が長引くという見通しを背景に、より金利の低い変動型を選ぶ人が増えた。これが最初の局面だ。
次の局面は、22年…
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