<Natasha Khan/2025年11月7日>
膨らみ続ける食料雑貨代に悩まされたジュリー・シンプソンさんは、対策を講じることにした。
薄めることを始めたのだ。
ミシシッピ州在住でソフトウエアマーケターのシンプソンさんは、食器用洗剤「ドーン」と床用クリーナー「クロロックス」に水を加えた。エアゾール式ガラスクリーナーの購入をやめてボトル入りガラスクリーナー「ウィンデックス」に替え、水を加えて長持ちさせるようにした。愛用のチューブ入り歯磨き「センソダイン」を薄めることも考えたが、そこは踏みとどまった。ただ、最後の最後まで絞り出している。
米国人は節約実験にますます取り組むようになった。家庭用品を薄めて使うことに加え、より安価な食料雑貨店で買い物をしたり、利用者同士で商品を売買する「フェイスブック・マーケットプレース」で保存食品を購入したりしている。牛肉代を節約するために牛半頭分を購入した消費者もいる。
消費財メーカーはこうした節約志向の打撃を受けている。シンプソンさんのような家庭が1セントでも節約しようと創意工夫を凝らすにつれ、企業はここ数年で享受してきた安定成長と比べて売上高の伸びが鈍化している。
プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)は直近の四半期で、洗剤「タイド」、食器用洗剤「ドーン」、ダスター「スウィッファー」などのブランドを含むホーム・ファブリックケア部門の販売量が2%減少したと発表した。一方、より安価な代替品を手掛けるプライベートブランドはそれに対応する増加を見せていないと同社は述べた。その上で、消費者は安価な商品に切り替えるより、在庫を使い切り、既存の商品をより長持ちさせようとしているとの見方を示した。
P&Gのアンドレ・シュルテン最高財務責任者(CFO)は「消費者は少し慎重になっている。使用量についてより思慮深くなろうとしている」と述べた。
こうした行動は…
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