<Joanna Stern/2025年11月5日>
【パロアルト(米カリフォルニア州)】人型ロボット(ヒューマノイド)を試す際、第一のルールは優しく接することだ。その理由は分かるだろう。映画で散々見たはずだ。ロボット企業1Xテクノロジーズが開発した「NEO」は、まさに映画から抜け出してきたような姿をしている。
身長約168センチのこのロボットは、すり足で食器洗浄機まで歩いて行き、扉の取っ手を引いて、フォークを(当然ながら歯を上向きにして)カトラリーホルダーに立てた。それからタオルをつかみ、カウンターを拭いた。その後、筆者のセーターをたたみ、冷蔵庫から水のボトルを取ってきた。
それを見て驚嘆した。確かに、NEOは食洗機の扉を閉める際、転びそうになったし、シャツをたたむのに2分かかり、「恋のマカレナ」を踊ろうとして腕をねじってしまった。でもお静かに! あのルールを思い出そう。あっ、そうそう、NEOには仮想現実(VR)ヘッドセットで操作する人形遣いがいることを言い忘れていた。
開発元の1Xは、アニメシリーズ「宇宙家族ジェットソン」に登場するお手伝いロボット「ロージー」の夢を実現しようとしている。つまり家事ができる家庭用ヒト型ロボットだ。10月28日より、新製品に興味がある人向けのアーリーアダプタープログラムに申し込めば、1体2万ドル(約300万円)で予約注文できる。納品は2026年を見込んでいる。1Xは月額499ドルのレンタルサービス(最低契約期間6カ月)も提供する予定だ。
ただ、隠れた代償が一つある。それはプライバシーだ。当面は1Xの担当者が、家事をきちんと終わらせるためにNEOに搭載されるカメラの目を通してのぞき見する可能性があることを、平然と受け止める必要がある。操作者がいつ何をできるかを制御するなどの安全対策はある。
「これは万人向けではない」。1Xのベルント・ボルニッチ…
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