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中国のレアアース企業、政府の輸出規制回避を模索

ウォール・ストリート・ジャーナル日本版
=Getty Images
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<JON EMONT/2025年12月1日>

 中国のレアアース(希土類)磁石企業は、同国当局と衝突することなく欧米の買い手への販売を継続しようと、自国政府の厳しい輸出規制を回避する方法を模索している。

 複数の中国の大手磁石メーカーと、各メーカーから製品を購入する欧米企業の従業員によると、各社は所定の規制対象レアアース元素の使用を避けるために磁石の配合を調整しているほか、磁石をモーターに組み込むなど、強力な磁石を国外に持ち出すための他の戦略を考案している。

 このような戦略(合法である)は完璧には機能せず、新しい磁石は従来のものと異なる動作をすることもある。しかし中国企業は巨大なだけでなく拡大し続ける磁石製造能力を有しており、輸出を維持するための合法的な方法を見つける決意を示している。

 こうした動きは、中国と米国がレアアースを巡って長年繰り広げてきた争いにおける最新の展開だ。中国は世界のレアアースとそれを原料とする磁石の供給を支配している。これらは自動車から風力タービン、戦闘機に至るまで、あらゆるものの製造に不可欠だ。

 今年に入り、中国政府が中国製品に対する米関税を巡ってトランプ政権と応酬する中、中国当局は新たな輸出許可制度を設け、レアアースの供給を絞り、欧米企業に打撃を与えた。10月の米国との合…

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